近所で偶然見つけた雑貨店の経営を勝手に心配する
いやはや、またしても近所の話なんですけど、例のごとくあてどなく近所をさまよっていたら、たまたま雑貨店をみつけた。
あれ?こんな場所にお店あったかな?と思って、気になって入ってみたら店内がすごかった。
独特の趣味の世界の雑貨で埋め尽くされていて、いや、店主の人、よくこれだけ集めたねってくらい狭い店内にそりゃあもうギッシリと店主の「好き」が詰まった空間で、驚嘆した。蒐集のパワーというか、いい意味での執着っていうのかな?
久しぶりに情熱を感じる雑貨店だった。
もともと雑貨店が好きで、若い頃はいろんなお店に足を運んだけど、最近はそういうことも少なくなった。
素敵な雑貨店は数あれど、うまくいえないけどスタイリッシュすぎたり、ただセンスがいいだけだったり、商品の陰にギラギラとした商売魂を感じちゃったり、ちょっと違うなあってお店が多くて、どんどんそういう世界から遠ざかった。
なんというか、ひっかからないというか、センスよく通り過ぎてくだけ。いまいち心が掴まれない、震えない。そういうのばっかり。
つまんねえなって思ってた。
でも、この近所の雑貨店は、一味違った。平たくいうと自分にとってドストライクな品揃え。普段財布の紐が硬いのに、ついつい買ってしまった。
置いてある雑貨の種類はとても幅広いのだけど、店主の審美眼で選び抜いたものなのだろうね。なぜか統一感があって、不思議な空間だった。宝探ししてるような感覚。
私が知らないだけで、全国にはこういった個性的な個人の雑貨店っていっぱいあるのだろうなあ。たま〜に偶然そういう雑貨店に出会えると、すごく嬉しいんだ。
それで、例のごとく勝手に心配になる。
いや? この場所で、この偏った趣味の雑貨店で、経営大丈夫なのか?やってけるのか?
どうやらこの雑貨店は2、3年前にオープンしたようなのだが、普段その道を通ることがなく、今回たまたま存在を知った。
正直、立地がいいわけでもない。全然万人向けの品揃えじゃない。これ・・やっていけてるの?
店主の方は、おそらくレジにいた60代くらいの女性。
道楽でやっているのかもしれないし、ガチなのかもしれないし、よくわからない。
近所に住んでいる者としては、ぜひ長く続けてほしいなって思ったし、これからもときどき足を運んで何か買いたい。
街中で、いいなあと思ったお店を見つけても、気づくと数年後閉店してしまったりして、寂しいんだ。